FIRE(Financial Independence, Retire Early)を目指す人なら、一度は耳にしたことがある「r > g」という言葉。これは、資産収益率(r)が経済成長率(g)を上回るという意味です。
簡単に言えば、投資や資産運用で得られるリターン(r)が、給料や物価の上昇率(g)よりも高ければ、資産は増え続けます。この記事では、
- 「r > g」の基本的な仕組み
- FIRE達成にどう役立つのか
- 資産収入を加速させる3つの戦略
これらを初心者にもわかりやすく解説していきます。
私もFIREを目指すために、高配当株投資などによる不労所得アップに向けて、コツコツと積み上げています。
FIREを目指していない方にとっても、将来に向けて計画的に資産形成に取り組むにあたり知っておいても良い知識だと思いますので、一緒に勉強して頑張っていきましょう!
r > g とは?資産収入が増え続ける仕組み
r(リターン)とは?
r は、資産から得られる収益率のことです。株式投資、不動産、配当金など、お金が働いてくれることで得られるリターンを指します。
- S&P500 やオールカントリーなどのインデックス投資の平均リターンは年5〜7%程度
- 高配当株(VYM、SPYD)なら年間3〜5%の配当金も期待できる
特に、長期運用による複利効果を考慮すると、r が g を上回ることで資産が加速度的に増えていきます。
g(グロース)とは?
g は経済成長率のことです。日本の経済成長率は長期的に1〜2%程度と低めで、給与の上昇率もそれに近いレベルです。
労働収入だけでは「r > g」を達成するのは難しい状況ですが、資産運用によって「r」を引き上げることで、資産収入が生活費を上回る状況を目指せます。
なぜ「r > g」が重要なのか?
資産収益率が経済成長率を上回ると、資産が加速度的に増える仕組みになります。
例えば、100万円を年5%で運用すれば、1年後には105万円。これを繰り返せば、数年後には資産収入が生活費を超えるタイミングが訪れます。
r > g でFIREを達成する3つの戦略
高配当株・ETFで安定したキャッシュフローを得る
VYMとや SPYDなどの米国高配当ETFを毎月積み立てている人も多いでしょう。ETFや高配当株はキャッシュフローを生み出し続けてくれるため、FIREの「生活費を資産収入でカバーする」部分に最適です。
- VYM:S&P500 高配当株を中心としたETF
- SPYD:S&P500 の中で配当利回りの高い株50銘柄で構成
高配当株から得た配当金を再投資することで、複利効果がさらに加速します。
配当金や運用益は「再投資」で複利効果を最大化
資産収入をそのまま生活費に回すのではなく、一部を再投資に回せば、資産は雪だるま式に増えていきます。
例えば、年間20万円の配当金を再投資すれば、翌年にはさらに多くの配当金を得られます。この積み重ねが長期的に資産拡大につながります。
インフレに強いポートフォリオ設計
インフレが進むと、生活費も上がり「g」が大きくなる可能性があります。この場合、物価上昇に強い株や REIT を組み込むことでバランスを取ることが重要です。
特に、エネルギー関連株やインフラ系の高配当株はインフレ対策に有効です。
r > g のリスクと注意点
高配当株の減配リスクへの備え
高配当株は魅力的ですが、景気悪化時には減配リスクもあります。VYM のような分散されたETFなら、個別株の減配リスクを軽減できます。
配当金だけに頼らずインデックス投資とのバランスを意識
高配当株だけでなく、成長性の高いインデックス投資(S&P500 やオールカントリー)もポートフォリオに含めることで、バランスの取れた資産形成が可能になります。
長期目線で「r > g」を維持する心構え
市場の変動に一喜一憂せず、長期的な視点で積み立てを続けることが、「r > g」の状態を維持する秘訣です。
まとめ:r > g を維持すればFIREは現実になる
いかがだったでしょうか?
「r > g」の仕組みを理解し、資産収入が生活費を超える状況を作り出せれば、FIREの実現はぐっと近づきます。
- 高配当株・ETF で安定収入
- 配当金・運用益の再投資で資産拡大
- インフレに強いポートフォリオ構築
長期的に資産運用を続けながら「r > g」の状態を維持すれば、FIREのゴールに近づくことができます。
経済的な自由を目指して、一緒にコツコツ頑張っていきましょう!
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