確定申告とは？対象者・手続き・必要書類をわかりやすく解説！

確定申告とは、1年間の所得（収入から経費を引いたもの）を税務署に報告し、納める税金の額を確定させる手続きのことです。多くの会社員は給料から税金が自動的に引かれているため、確定申告をする必要はありません。しかし、一部の人は確定申告をしないと、税金を払いすぎたり、逆に足りなかったりすることがあります。

確定申告が必要な人・不要な人

確定申告が必要な人

確定申告が必要になるのは、以下のような人です。

1. 個人事業主・フリーランス
   • 仕事の報酬を自分で受け取っている場合。
   • 収入が年間48万円を超える場合。
2. 副業で収入がある人
   • 会社員でも副業（ブログ収入、投資利益、アルバイトなど）で年間20万円以上の所得がある場合。
3. 株や投資で利益が出た人
   • 証券会社で「源泉徴収なし」の口座を利用している場合。
4. 不動産収入がある人
   • 家や土地を貸して家賃収入を得ている場合。
5. 退職した人
   • 会社を途中で辞めて、年末調整を受けていない場合。
6. 医療費が高額だった人
   • 1年間の医療費が10万円（または所得の5%）を超えた場合、医療費控除を受けるために確定申告が必要。
7. ふるさと納税のワンストップ特例を利用しない人
   • ふるさと納税を6自治体以上に行った場合や、ワンストップ特例制度を適用しなかった場合。

確定申告が不要な人

以下のような人は、原則として確定申告をする必要はありません。

• 会社員で副業収入が年間20万円未満の人
• 年収が2,000万円以下で会社が年末調整を行っている人
• 公的年金の収入のみで年間400万円以下の人

確定申告の手続きと必要書類

確定申告の流れ

1. 必要書類を準備する
2. 申告書を作成する（紙または電子申告「e-Tax」）
3. 提出する（税務署へ持参・郵送・オンライン）
4. 税金を納める、または還付を受ける

必要な書類

確定申告で必要になる主な書類は以下の通りです。

• 確定申告書（AまたはB）（税務署で取得 or 国税庁HPからダウンロード）
• 源泉徴収票（会社員やアルバイトの場合）
• 収入・支出の記録（フリーランス・個人事業主）
• 医療費の領収書（医療費控除を受ける場合）
• ふるさと納税の証明書（寄付金控除を受ける場合）
• マイナンバーカードや本人確認書類

確定申告の期限

確定申告の期限は毎年3月15日（休日の場合は翌営業日）までです。ただし、還付申告（払いすぎた税金を取り戻す申告）は5年間可能です。

参考リンク

詳しくは国税庁の公式HPをご覧ください。

まとめ

確定申告は、自分の収入や支出をしっかりと把握し、正しく税金を納めるための大切な手続きです。特に副業をしている人やフリーランスの方は忘れずに申告しましょう。初めての人でも、事前に準備をしておけばスムーズに手続きできます。